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■サクラサク

◇初めて買ったもらった淡い茶色のスーツは、自分を試すかのように照れくささを押し付けてくる。こんなに息苦しいのに、大人たちはどうしてネクタイなんてするのだろう。口ではそんなことを言いながら、やっぱり、素直に嬉しかった。

◇蒲田の親戚の家に両親ともども泊めてもらい、入学式の朝を迎えた。朝ご飯のお味噌汁の味も、よくわからないくらいにドキドキしていた。行ってらっしゃいという叔母の声に、こわばった笑顔を向け、駅へと歩き出した。

◇九段下の駅を降りると、自分たちと同じような家族連れが、やはり同じようにぎこちないスーツ姿と嬉しそうな笑顔で歩いていた。報道陣も沢山いる。爆風スランプの歌の中でしか知らなかった日本武道館。「大きな玉ネギ」が、いま、目の前にある。

◇入学式は淡々と始まり、淡々と進み、淡々と終わった。前日までのドキドキがもったいないくらい、あっさりとしたものだった。外に出ると、武道館をバックに多くの家族が写真を撮っていた。自分たちも一応はそれっぽいことは押さえておこうと、何枚か写真を撮り、入学記念のテレフォンカードを買ったりした。報道陣が、将来は何になりたい?というような、いつもニュースに取り上げられている質問を投げかけている。官僚になって国を動かしたい、というような、やはりいつも出てくる答えを返している。

◇強い風が吹いた。田安門へと続く橋の両側、千鳥が淵と牛が淵の桜から、一斉に花びらが舞い上がった。薄紅色のそれは、ハラハラと空を舞い、水面へと舞い落ちていく。花びらで半ば白く覆われた水面は、鋭い日差しを反射してキラキラと揺れていた。

■あれから、もう13年が経ってしまった。13年前と同じように、今年も桜は咲き乱れている。

■大丈夫。きっと、桜は咲くよ。薄紅色のかわいい君の果てない夢は、きっと、100年続くよ。
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大丈夫。きっと、桜は咲くよ。薄紅色のかわいい君の果てない夢は、きっと、100年続くよ。

ぴ。さんの言葉で元気がでました!!
一青窈さんの歌詞いいよね♪
一青窈さんと同い年だから見ていると私も頑張ろう!と思います。

>YUKAさん
『元気がでました!!』
YUKAさんのそのコトバで、自分も元気が出ました!!
ありがとうございます<(_ _)>。

一青窈さんの歌詞、いいですよねー。
昔の同僚が、一青窈さんと同じ学校で友達だったよって
言ってたなぁ。。。羨ましいぞー。

え~v-405ぴ。さんの同僚、一青窈さんと友達だったんですか~v-440
いいなぁ~。羨ましいなぁ。

一青窈さんのコンサートに行ったことあるんですが、楽しかったですv-291

私の同僚はケミストリーの堂珍くんと、つきあっていたそうです。e-265e-266


>YUKAさん
そうなんです。
「ようちゃん」って言ってました。
なんか、現実感ないですね(^▽^;)。

堂珍くんとつき合っていたお友達がいるんですね。
それもすごいなぁ~。
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