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■rainy days

■しとしとと降る雨が、朝のシーンを暗く覆っている。車の黒いボディーは鈍く光り、最近洗車していないことをとがめているようだった。

■西伊豆の実家に住んでいたのは中学生までで、高校に入学すると同時に下宿生活が始まった。順送りに、二人の兄から受け継いだ実家の部屋は、四畳半の寝室と三畳の勉強部屋とが続く部屋だった。かつて勉強部屋だった三畳の間は数年前に改装され、家族の風呂へと変わっていた。四畳半の寝室は、今は物置と化してしまっているが、自分が実家に帰る度に使っていた。寝る時になるとペロがやってきて、ひとしきりじゃれた後に足元で小さな寝息を立てていた。

■最期を迎えるとき、ペロはかつての自分の寝室へと来たのだと母が教えてくれた。今は物置になってしまったその部屋に置かれた勉強机。その下で、小さく丸まって冷たくなっていたそうだ。安らかな死に顔はあまりに綺麗で、今でも母や父の目に焼き付いている。

■かつての自分の部屋から天国に昇っていったペロ。いつか自分がペロのもとに行くその時には、またペロを連れて散歩をしよう。空が代わりに泣いてくれた日に、ふとそんなことを思った。

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な、なんて切ない話なの。。。
動物の優しさってあったかい。
そのあったかい優しさを持っているぴ。さん。
ぴ。さんとの楽しい想い出に浸りながら、最期を迎えたかったのかな。
ペロは幸せだったんだなぁ~

その日までは…

>Chieさん
ペロの最期の話を母から聞いた時には、
さすがに涙腺が緩んでしまいました。
来てくれたんだね、って。

ずっと遠い未来になると思うけれど、
その時のことを「ペロとまた会える日」だと
思えば、これから先も生きていくことが
できるような気がしています。

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