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■母と祖父と

■金曜。会社にはお休みをいただき、伊豆の実家へ帰ってきた。昼前に千葉を出て、途中途中で寄り道をしながら、西伊豆の実家へと着いたのは夕方だった。最後のトンネルを抜けると、徐々に暗くなり始めた故郷が眼下に広がった。町営の温泉で汗を流し、子供時代の想い出のラーメン屋を訪れた。夜中には次兄も柏から帰ってきた。

■翌朝には実家を出た。いつものように、祖父が駐車場まで送りにきてくれた。開け放った車の窓か「また来るね」と言うと、祖父は涙を流した。この瞬間が、いつも、切ない。

■父も乗った兄の車を先導役に、2台の車は北へと向かう。母の入院する病院までは、1時間と少し。途中、母に合いそうな服を幾つか見繕う。この季節、長袖のシャツはなかなか置いていないようだ。

■入院した母は、すっかり元気をなくしてしまっていた。話をしても、弱気な発言ばかりが目立つ。それでも、話ができるだけまだ元気なようだ。気持ちのもちようだ、と言ってしまえば簡単だが、本人にとってはそれほど簡単なことではない。祖父と父の健康が気になって仕方がない様子だった。兄も自分も、なかなか言葉が出てこなかった。

■母の病院を後にして、次の場所へ。これまた病院だ。叔父が入院する病院は、母の病院からまた車で数十分ほど走ったところにある。すっかりやせ細ってしまい、声もほとんど出なくなってしまった叔父。変わり果てた叔父が父と話す姿を見ていたら、目頭がじんと熱くなってしまった。何を言えばいいのか、頭は真っ白になったままだった。叔父の目に、記憶に、自分の姿を焼き付けることはできただろうか。

■みんなみんな、いっぺんに歳をとってしまった。母の病院にも、祖父と父の待つ実家にも、なるべく帰るようにしよう。何処までできるかは、正直わからない。自分にも、兄たちにも、既にそれぞれの生活があることも事実だ。難しいことではあるけれど、それも自分の運命だから、受け止めて、向かっていくしかない。
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歳をとらないような錯覚におちいるけど、
実は両親も自分と同じだけの時間が過ぎているんだよね。

世代交代の時期に来ている・・・と実感しています。

>くろたぬさん
ホント、歳はみんなみんなとっているんだよね。
自分だけでなく。
実家に帰る度に、それを感じているよ。
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