スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■地球と月と太陽

■月曜の15時30分。中国国際航空CA930は予定通り成田空港を出発した。翼のすぐそば、窓際の席に座ると、初めての中国大陸への緊張感もそこそこに、強烈な睡魔に襲われ始めた。気がつくともうそこは上海、という感じだった。

■空港まで迎えにきてくれた現地スタッフの車に乗り、混雑する高速を途中で降りて夕食を摂り、上海郊外のホテルへ。インターネット回線の接続試験などをしていると、あっという間に時計は午前3時をさしていた。

■翌日。ロケーションも、インターネット回線も、どちらもあまりよくないということが判明し、慌ててホテルをチェックアウト。スタッフの自宅をベースにすることも考えたが、やはりインターネット回線がどうしても上手く行かない。結局、別のホテルに移ることにした。午前中から感じてはいながら無視しようとしてきた頭痛が、もう耐えられないくらいにひどくなっていた。いろいろな薬を試し、夕方過ぎになってようやくおさまってきた。

■到着した日には42度を越え、陽も射すような天気だったが、夕方には強い雨が降り始めた。皆既日食の撮影に来たのに、太陽が見えなくては仕方がないではないか。天気を変えることはできない焦りを感じつつ、短い眠りへと落ちた。

■皆既日食当日は午前3時半起き。日本のスタッフと打ち合わせ、その時を待った。日食がスタートし、しばらくは雲の隙間から太陽が見えることもあったけれど、時が経つにつれ雲は厚くなり、いつしか雨も降るようになってしまった。皆既の時間には、絶望的な雲と雨が目の前にあった。太陽は全く見えず、しかし、皆既帯だけあって外はまるで夜のように真っ暗になった。

■高校時代に天文気象部の部長をしていた身としては、このような経験ができることはとても興奮することのはずなのだが、撮影が上手くいっているのかという心配ばかりが先に立ち、感動のシーンを味わう余裕はなかった。

■撮影が終わると、また別のホテルへ。昼を過ぎたばかりだというのに、ホテルからは一歩も外へ出ず、ただただ、泥のようにベッドに倒れ込んだ。

■帰国の便は、14時15分発の予定だったが、使用機材の到着遅れにより、17時出発となってしまった。見るべき店もそれほどない空港で、ただボーッとしているしかなかった。

■振り返ってみれば、いい経験だったのだろう。仕事とはいえ、皆既日食という一大イベントに参加できた。雨が降ってしまったけれど、太陽が月に隠されて真っ暗になるという経験は、もう二度と味わえないかもしれない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

せっかく上海まで行ったのに、おいしいもの何も食べかなったの!?

仕事とは言え、大変だったね~。。。

上海は私も学生の頃行ったきり。
今は発展して、昔とは全然違うんだろうな・・・。
私も行きたいな。

>くろたぬさん
一応、倒れる前には中華料理とか火鍋を食べたよ。
おいしかったなあ。
日食に関しては、ホント残念だったよー。
次の機会は随分先だけど、みられるといいなぁ。
プロフィール

ぴ。

ブログ内検索
カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。