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■11月1日の花嫁 その4

■ホテルの地下に降りると、少し広めの部屋がある。まずはそこで親族の顔合わせを行った。見慣れた親族と、初めて顔を合わせる方々と。右と左とで、これまでの人生の中でクロスすることの無かった人たちが、顔を並べている。そんな状況が、この段階になっても不思議な感覚だった。現実の前に薄い夢のようなベールがかかっている。そんな感じだ。

■それぞれの挨拶が進み、ひと段落すると、思い思いに写真を撮ることになった。最年長は新郎側の祖父の96歳で、最年少は新婦側の姪で2ヶ月。ひとつの部屋の中で、これだけの歳の差がある。司会進行の方がそれを取り上げると、優しい笑いがその場を満たし、固い空気も柔らかくなっていった。

■親族挨拶が終わると、いよいよ、チャペルでの挙式が始まる。チャペルへの移動は、ホテルのロビーを通過して行くことになる。既に待ってくれている同僚や友人が自分たちを見つけると、暖かな笑顔とカメラを向けてくれる。こわばった笑顔を更にこわばらせ、チャペルへと歩いた。

■チャペルの後方、チャペルと外とを結ぶ通路の端に、ちょっとした控え室がある。新婦、新婦の父、そして自分がそこへ入るとまもなく、チャペルへ参列者が通された。がやがやとする声に、懐かしさやら新鮮さやらを感じながら、あと数分で開くドアを見つめていた。

■こちら側からドアが暗号のようにノックされると、アナウンスが流れ始めた。場が一気に静かになる。神父さんの後ろに並び、真っ白なグローブを確かめ、視線を一旦下に落とし、また上げた。荘厳な音楽が流れ始め、そのドアが一気に開いた。

…続く。
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非公開コメント

何だか小説を読んでいるようで、早く続きが読みたくなりますね♪

姉のときのもチャペルだったんですが、扉が開いたとたん、
ちゃんとまっすぐ歩けるか父のことも心配でしたが、
姉の姿に感動して泣くのをこらえていたのを思いだしました。

何度見ても、素敵な光景ですよねi-189

>makkinさん
自分も、バージンロードを歩きながら
涙ぐみそうになってしまいました。
花嫁さんより先に(汗)
ほんと、いいもんです。
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